【訳者】
井垣清明、浅井要、池上正治、村岡潔
【発売日】
2007.6.20.
【仕様】
全1巻/上製函入/表紙:布クロス装・金箔押し
総頁数:848頁図版・表等:350点以上
判型:B5判
【特別付録】
「全身経絡穴位図」などポスター5点付き!
①全身経絡穴位図(前面) ②全身経絡穴位図(後面) ③全身経絡穴位図(側面)
④常用穴と神経・血管の関係図(前面) ⑤常用穴と神経・血管の関係図(後面)
【本書について】
本書は、上海中医学院編(中華人民共和国人民衛生出版社、1974)を全訳した、
『針灸学』(井垣清明・浅井要・村岡潔・池上正治共訳、1977)の復刻版である。
原書である上海中医学院編纂の『針灸学』は、針灸学研究で名高い同院が、針灸二千有余年の理論と実践を集大成し、現代医学と結びつけた画期的かつ堂々たる一巻。1974年(昭和49年)に刊行されて以来、学術論文に引用されることも多く、長きにわたって“針灸学体系のバイブル”と評されてきた。
日本国内では、井垣清明氏、浅井要氏、池上正治氏、村岡潔氏の若き4人の研究者が3年の歳月を費やして全訳に挑み、1977年(昭和52年)に刊行。第13回日本翻訳出版文化賞を受賞した栄えある作品で、後に点字図書にもなっている。30年を経過したいま現在も“古典的名著”として高い評価を受けている。
今回の復刻は、この1977年刊行の『針灸学』を基に、本文には一切手を加えず、
現在の評価にふさわしい名著として装丁を一新したものである。
【内容】
「経絡篇」「穴位篇」「刺灸法篇」「治療篇」の4篇により構成。
■経絡篇
経絡学説の内容と発展、その臨床価値についての概略などを紹介し、
治療するうえでの経絡の意義について全面的な分析・検討がなされている。
●第1章 経絡学説概論 ●第2章 経絡学説の成立と発展 ●第3章 十二経脈 ●第4章 十二経脈の標本、根結、気街 ●第5章 奇経八脈と十二経別 ●第6章 絡脈、経筋、皮部 ●第7章 経絡・穴位の研究
■穴位篇
常用穴と予備穴とを分けて説明し、文革後大量に発見された新穴からも厳選したものを加えて、
穴位の定位と解剖内容とを実際に基づいて、新たに決定している。
●第1章 穴位概論 ●第2章 頭部、頸部の常用穴 ●第3章 胸部、腹部の常用穴 ●第4章 腰背部の常用穴 ●第5章 上肢の常用穴 ●第6章 下肢の常用穴 ●第7章 十四経の予備穴表 ●第8章 新穴、奇穴表
■刺灸法篇
常用される操作方法の紹介を主体とし、針灸から発展した新しい治療法も簡単に紹介。
さらに歴代の針灸家が伝える操作方法と補瀉方法について、その理論と実践を分析しながら紹介。
●第1章 刺灸法概論 ●第2章 刺針療法の応用 ●第3章 皮膚針、赤医針療法などの応用 ●第4章 電針、水針療法などの応用 ●第5章 灸法、吸玉法の応用 ●第6章 穿針療法、穴位の穿線・埋線・結紮療法などの応用 ●第7章 耳針療法などの応用 ●第8章 古代刺法の紹介、分析 ●第9章 針灸作用の研究
■治療篇
現代医学の名称を採用して、中医学の理論に基づく病気の原因とメカニズムを紹介し、
現代の臨床で常用されて効果を上げている処方を網羅し、
それらを疾病別に配列して、臨床の選択に供している。
●第1章 針灸治療概論 ●第2章 針刺麻酔と救急 ●第3章 感染症 ●第4章 内科、小児科疾患 ●第5章 外科、整形外科、皮膚科疾患 ●第6章 産科・婦人科疾患 ●第7章 五官科疾患